熨斗(のし)についてのご案内
熨斗の種類
紅白蝶結贈答・慶事に
結び目が簡単に解け、何度も結び直せるとの意味合いから、何度も繰り返したい祝い事に使用されます。婚礼以外の一般祝事を初め、お礼・ご挨拶・記念行事などのご贈答用に用いられます。
五本結び切り快気祝い・全快内祝など
重ねて起きて欲しくないとの思いを込めて、お見舞いや全快・快気祝いなどに用いられます。
十本結び切り結婚・婚礼に
固く結ばれて離れないことから、主に婚礼関係の祝事に使用されます。水引の数が機数でなく偶数の10本なのは「夫婦は二人で一つ」という意味で、5本を二つに合わせたものを一組とするためです。
黄白熨斗・黒白熨斗弔事・法要に
主に関西地方で使用されている仏事熨斗です。黄白熨斗の他、弔事熨斗は黒白熨斗もご用意しております。
贈り物の時期と金額
御中元の贈答は、一年の上半期の区切りの意味と半年間の御礼の気持ちをこめて、7月の初めから15日頃までの間に贈るのが一般的になっています。最近では、6月から贈りはじめる方も多くみられます。お中元の予算は3000〜5000円が一般的です。平均予算は、御歳暮に比べると低い傾向があります。発送でのお届けの場合は、近況の報告と共に、手紙や電話でお中元の品をお贈りしたことをお伝えするのが良いでしょう。
お品選びの例
日頃の感謝の気持ちをお伝えするために、送り先様の好みに合わせてお品選びをされるとよいでしょう。
御中元では食品や日用雑貨など使い切ってしまえるものが喜ばれる傾向にあります。
ご進物の体裁表書き
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 通常包装紙
- 御中元
- 「御中元」と書くのが一般的です。6月など、早めのお中元の場合も、「御中元」がよく用いられています。
- 暑中御見舞
- 7月15日を過ぎてしまった場合、立秋の8月8日頃までは「暑中御伺い」、「暑中御見舞」とするのが良いでしょう。
- 残暑御見舞
- 立秋を過ぎてしまった場合、残暑が厳しい9月上旬頃までは、「残暑お伺い」、「残暑御見舞」とするのが良いでしょう。
- 粗品
- 目上の方に贈りものをするときは「粗品」、目下の方に贈り物をするときは「寸志」を使用することもできます。「寸志」は目上から目下に対してのみの表書きです。
- 御礼
- 形式にこだわらずに、ちょっとした気持ちで贈りたい場合は「御礼」や無地のしでもよいでしょう。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
贈り物の時期と金額
御歳暮は本来「事始めの日」(正月を祝う準備を始める日)の12月13日から20日までの間に贈るものでした。近年は「御歳暮」が一時期に集中し混雑するのを避ける為、百貨店等より11月の早期から贈り始める方が多くなっているようです。御歳暮の予算は5000〜10000円が一般的です。発送でのお届けの場合は、近況の報告と共に、手紙や電話で御歳暮の品をお贈りしたことをお伝えするのが良いでしょう。
お品選びの例
日頃の感謝の気持ちをお伝えするために、贈り先様の好みに合わせてお品選びをされるとよいでしょう。
戦前、御歳暮としてお正月に神棚に供えるもの(米・野菜・魚など)を贈っていた事から、現在でも食料品が多いようです。
ご進物の体裁表書き
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 通常包装紙
- 御歳暮
- 11月中旬〜12月末までは「御歳暮」と書くのが一般的です。近年は早めにお送りする方も増えています。
- 御年賀
- 12月中のお届けが出来ない場合、「御年賀」として三が日に贈るとよいでしょう。少し遅いですが、松の内の間も「御年賀」とされることもあります。
- 寒中御見舞
- 松の内(関西では1月15日、関東では1月7日)が明けてから、立春(2月4日頃)までは、「寒中御伺い」「寒中御見舞」とするのが良いでしょう。
- 余寒御見舞
- 立春を過ぎてしまった場合、寒さが厳しい2月末頃までは、「余寒御伺い」「余寒御見舞」とするのが良いでしょう。
- 御礼
- 形式にこだわらずに、ちょっとした気持ちで贈りたい場合は「御礼」や無地のしでもよいでしょう。
- 粗品
- 目上の方に贈りものをするときは「粗品」、目下の方に贈り物をするときは「寸志」を使用することもできます。「寸志」は目上から目下に対してのみの表書きです
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
贈り物の時期と金額
お祝い品は挙式1周間前を目処に、原則として現金または品物でも自宅へ持参するのが礼儀ですが、現代では遠方の方に限らず百貨店等から直接発送するケースも一般的です。披露宴に招待されている場合は、披露宴の会場、規模などから一人当たりの費用に相当する金額。一方、披露宴に招待されない場合は、相手との関係を考慮して贈る贈らないを決め、予算は招待されたときよりも低めにしても良いでしょう。
お品選びの例
お二人の門出をお祝いして、普段は、なかなか買い求めができないものや、重複しても無駄にならないものとして、食品を選ばれる方も多くおられます。
ご進物の体裁表書き
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白十本結び切り
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 寿
- 結婚お祝いや内祝い、引き出物など、婚礼に関わる贈答品で最もよく使われるのが「寿」です。結婚祝いだけでなく、慶次全般に使われる場合もあります。
- 祝 御結婚
- 贈る目的が慶事の中でも結婚祝いと決まっている場合は、「祝 御結婚」とするのも一般的な表書きの一つです。
- 御結婚 御祝
- よりシンプルな表書きとして使われる「御祝」ですが、贈る目的が結婚祝いの場合は、御結婚と書き添えての表書きもよく使われています。
- 御祝
- 最も一般的に使われる「御祝」は、結婚のお祝いだけでなく、長寿の御祝、快気祝い、出産祝いなど、幅広い贈り物で使用されます。
結婚記念日のお祝例
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白五本結び切り
- 包装紙
- 祝用包装紙
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
贈り物の時期と金額
できるだけ挙式の一ヶ月以内に、お祝いの半額からもう少し上相当の品物を内祝いとして贈ることが一般的となっています。
お品選びの例
日常的に使われる品が望ましいことからよく食品が選ばれますが、昆布は幅広い層から喜ばれる伝統的な進物です。
ご進物の体裁表書き
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白十本結び切り
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 内祝い-1
- 名前のみ(例えば太郎、花子等)で贈るのが一般的です。
- 内祝い-2(嫁方)
- 親戚には旧姓を書きます。友人・知人には結婚後の性を披露し贈ります。
- 内祝い-3(嫁方)
- 両親や家族のおつきあいで新しい性が相手方に伝わらない場合は旧姓◯◯で贈ります。新姓を伝えたい場合は新姓を中央に書き、旧姓を書きましょう。
- 寿
- 婚礼関連に広く使えます。仲人へのお礼・内祝・新居・近所への挨拶。特に夫の両親と同居や近くに住む場合は、姓名をフルネームで名披露します。
- 二品以上送る場合
- 一品目に「内祝」と記し、両名の氏名を表書きしましょう。二品目は「寿」のみ、名前は入れなくても差し支えありません。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
贈り物の時期と金額
贈り物の費用はいただいた香典の半分から三分の一程度が目安となっています。
また、生物を贈るのは避けた方が良いでしょう。
- 仏式
- 忌明け後に行うのが一般的です。忌明けは亡くなられた当日から49日(七七日)にお返しをされます。忌明け日が3ヶ月の月にかかる時は35日(五十七日)を忌明けとされる場合もあります。忌明け日直後に 挨拶状をつけてお返しをします。
- 神式
- 亡くなられた日から数えて50日目(3ヶ月の月にかかる場合は30日目)に忌明けの儀式を行った後、お返しをします。
- キリスト教
- 忌明けのしきたりはありませんが、1ヶ月後に行われる召天記念式(プロテスタント)や追悼ミサ(カトリック)後にお返しをされる方が多くなっています。
ご進物の体裁表書き
- 熨斗
- なし
- 水引き
- 黄白結び切り(関西)
黒白結びきり(関東)
- 包装紙
- 通常包装紙左封じ
- 満中陰志
- 亡くなられた当日から四十九日の期間にお送りする際は「満中陰志」と記載します。
- 粗供養
- 仏式の場合は「粗供養」と書く一般的です。葬儀や法要で供養いただいた方に贈るささやかなお礼として、西日本で主に使われる使われています。
- 偲び草
- 五十日祭偲草(亡くなられた前日から50日目)他には「偲び草」「茶の子」「粗品」があります。また、キリスト教も「感謝」「粗品」「偲び草」が多く用いられます。
- 仏式・神式・キリスト教共通
- 「志」は亡くなられた方の宗教に関わらず、一般的に使われる表書きです。よく似た書き方に「寸志」がありますが、こちらは目上の方が目下の人に対して返礼に使われる言葉になるので、取り違えには注意しましょう。
- 生前見舞返し
- 生前入院中などにお見舞いをいただいた方々に対するお礼は、満中陰の忌明けまでにお返しを済ませます。又は白無地かけ紙か無地短冊を使用します。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
お品選びの例
要当日にお持ち帰り頂く場合には軽いものや、小さいもの、日持ちするもの、食べてしまってなくなるものが良いでしょう。
ご進物の体裁表書き
- 熨斗
- なし
- 水引き
- 黄白結び切り(関西)
黒白結びきり(関東)
- 包装紙
- 通常包装紙左封じ
- 粗供養-1
- お一方の場合は表書きを「粗供養」とし、ご先祖様の年回法要年を書き添えるのが一般的です。
- 粗供養-2
- ご先祖さまの年回忌法要をまとめて施行する場合は仏さまになられた順番に書き上げます。
- 粗供養-3
- 両親の五十回忌法要は誰でもができません。早く両親を亡くしたのに教が自分にあることを感謝して紅白の水引をかけたりします。黄白または紅白5本結び切り。
- 神式
- 他には「偲び草」「茶の子」「粗品」があります。
- キリスト教共通
- 「感謝「粗品」「偲び草」が多く用いられます。
- 仏式・神式・キリスト教共通
- 「志」は亡くなられた方の宗教に関わらず、一般的に使われる表書きです。よく似た書き方に「寸志」がありますが、こちらは目上の方が目下の人に贈る返礼に使われる言葉なので、取り違えに注意しましょう。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
仏式年忌供養
- 中陰法要
- 亡くなった前日(関東では当日)から数えて七日ごとに営む法要で、七日ごとにお参りをして故人の次の行き先を待つと言われています。
- 満中陰(四十九日忌)
- 亡くなった前日(関東では当日)から数えて四十九日目に営む法要で、最後の審判が下され行き先が決まると言われています。四十九日・満中陰法要が済んだ後、列席して頂いた方々をもてなし、帰りに引き出物をつけるのも最近で一般的になっています。
- 百力日法要
- 亡くなった前日(関東では当日)から数えて百日目に営む法要です。
- 年忌法要
- 毎年の命日を祥月命日といい、一周忌、三回忌、七回忌等に列席者を招いて法要を行います。
神式葬の祭事 (日の数え方は亡くなった当日から)
神式では、故人の亡くなった日から数えて十日ごとに「毎十日祭」(仏式の法要に当たるもの)を行います。神道では、故人が生前に好きだった食べ物を毎日祭壇に供えますが、毎十日祭には、さらに丁重な霊祭を行います。神式では、死亡後50日目で「五十日祭」を行い、忌明けとされています。
キリスト教葬の祭事
贈り物の時期と金額
昔は忘れた頃にと言われておりましたが、最近は退院・床上げして10日頃までにお返しするのが一般的です。いただいたお見舞いの半額から三分の一程度が一般的となっています。
お品選びの例
昔から「二度と病気をしないように」と使ってしまうものや、後に残らないものが望ましいとされ、よく食品が選ばれます。
ご進物の体裁表書き
退院後のお返しの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白五本結び切り
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 快気祝
- 退院した時、床あげをした時にとりあえず、お見舞いのお返しをする場合。4文字を嫌い「快気祝」「快気之内祝」を使用します。
- 全快内祝
- お医者さんの手を離れ、通院の必要がなくなった時点にお返しをする場合。
- 本復内祝
- 後遺症もなく、すっかり全快となり、数ヶ月経てからお返しをする場合。
療養中のお返しの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白五本結び切り
- 包装紙
- 通常包装紙
- 御見舞御礼
- 入院や療養が長引き、お見舞い返しを入院途中にする場合。
病気御見舞の場合
- 熨斗
- なし
- 水引き
- 紅白五本結び切り
- 包装紙
- 通常包装紙
- 御見舞
- 贈る方が療養中で、お見舞い品としてお贈りする場合は「御見舞」と書くのが一般的でしょう。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
贈り物の時期と金額
母子が退院してから約一ヶ月のお宮参りのころまでに、いただいたお祝いの半額程度を目安に内祝いとしてお返しされると良いでしょう。
お品選びの例
紅白のもの等、縁起の良い品が選ばれることが多いようです。
ご進物の体裁表書き
お返しの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 出産祝い
- 「御出産御祝」「祝御出産」「御祝」等と表します。
お返しの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 内祝
- 赤ちゃんの名前にふりがなをつけても良いでしょう。お祝い返しとして、親の名前と別に赤ちゃんの名前の披露と二点を返す地方もあります。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
賀寿の名称と数え方
お品選びの例
長寿にちなんだ縁起の良い品がふさわしいでしょう。
ご進物の体裁表書き
お祝いの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 御祝
- 「祝◯◯」「◯◯御祝」「寿◯◯」「御◯◯御祝」「賀寿」「寿福」「敬寿」「延寿」「万寿」等と表します。右肩に長寿の名称を書きます。
お返しの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 内祝
- 本人が祝宴を催して引き出物を配ります。第三者が開いた時には記念品を配ります。「◯◯記念」「◯◯内祝」お返しの記念品の「品」は書きません。右肩に長寿の名称を書きます。「◯◯歳内祝」右肩に◯◯歳と年齢を書きます。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。
お品選びの例
火に関するものや、赤いものは送らないのが一般的です。
ご進物の体裁表書き
お祝いの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 御祝-1
- 「御新築御祝」「御落成御祝」新築を祝って贈ります。「御完成御祝」「御竣工御祝」増改築の完成を祝って贈ります。
- 御祝-2
- 「祝御新居」「御新居御祝」マンション等に引越した方に贈ります。「御開店御祝」「御開業御祝」「支社開設御祝」事業商売に関わる場合に贈ります。
お返しの場合
- 熨斗
- つける
- 水引き
- 紅白蝶結び
- 包装紙
- 祝用包装紙
- 内祝
- 「新社屋完成記念」「事務所開設内祝」等と表します。新築の家が全て完成してから贈ります。披露宴に招待したり、より丁重にしたい時は記念品的な物を用意し、内祝として贈ります。
- 御挨拶
- 「御挨拶」「粗品」「心ばかり」等と表します。新築して引越しした時や工事前に近所への挨拶として贈ります。
ここに掲載した内容は一般的な例で、地方や慣習により一部しきたりの異なる場合がございます。